コンサルとして独立する人は年々増えています。
営業やマーケティング、IT、財務、人事など、専門分野を生かして活動する。これは大きな自由と手応えを得られる働き方です。
しかしその一方で、独立1〜2年目に失敗してしまう多くの理由が「お金の管理」と「事務の仕組み不足」にあることは、あまり知られていません。
案件獲得さえできれば大丈夫。
決算は後からなんとかなる。
見よう見まねで経理をすればなんとか回る。
こう考えてしまうのは自然ですが、実際にはこの感覚が独立後のトラブルを引き起こします。
本記事では、コンサル起業でよくある落とし穴と、独立した瞬間から整えておくべき “お金と仕組み” の全体像を解説します。
コンサル起業が失敗する本当の理由は「スキル不足」ではない
独立後に困る人の多くが、コンサルとしてのスキルよりも、事務作業の負荷・税務の複雑さ・資金繰りの管理でつまずきます。
代表的な失敗パターン
- 見積・請求・経費入力などの事務で毎月何時間も取られてしまう
- 集客や提案書づくりなど本来の仕事に時間を割けない
- 税金の仕組みを理解しないまま売上が増え、急な納税額に驚く
- 課税/非課税・源泉徴収などの理解不足による請求ミス
- 決算期に慌てて領収書を拾い集め、誤って処理する
- キャッシュフローが読めず、税金で資金ショートする
これらは能力の問題ではなく、仕組みの問題です。
専門領域で評価されているコンサルであっても、事務と税務の負担が積み上がるだけで事業が止まるのです。
コンサルが最初に整えるべき「お金の3つの仕組み」
独立初期はとにかく案件対応に追われ、事務や経理は後回しになりがちです。
しかし実際には、最初に次の3つの仕組みを作ることが、後の成長スピードを大きく左右します。
① 請求と入金管理の仕組み
コンサルは支払いサイクルが「月末締め・翌月末払い」など長めのことが多く、入金の遅れや漏れが生じやすい業種です。
- 見積 → 契約 → 請求 → 入金管理の一元化
- 入金漏れをチェックできる体制
は最低限整えておきましょう。
② 経費・領収書の整理方法
独立初期に経費の仕組みを作らないと、 決算時に一気に数十時間の作業が発生します。
- 領収書
- クレカ・通帳の明細
- 交通費・出張費の管理
- 財布と事業口座の分離
コンサル業は移動・交際費・通信費が多く、経費の形態がバラバラになりがち。
最初のルール作りが肝です。
③ 納税を見越した資金管理
コンサル独立者が最もつまずきやすいのがここです。
- 消費税
- 所得税
- 住民税
- 源泉徴収
など、事業に関わる税は多く、納税タイミングも異なります。
特に売上が増えた初年度は、「税金が思った以上に高い」と感じるケースが非常に多いです。
リスクを避けるには…
- 月次の利益把握
- 消費税の把握
- 半年先の納税額予測
などが必須です。
経理を“自分でやらない”ことが成功の近道になる理由
多くの独立コンサルが考えがちなのは、「経理くらい自分でやらないと数字がわからなくなる」という誤解です。
実際には、数字の把握=入力作業ではありません。
数字の把握とは、
- どの案件が利益率が高いか
- 意外と赤字になっているサービスはどれか
- 稼働時間と売上のバランス
- 半年後の納税額予測
- キャッシュフローの改善ポイント
これらを“判断”することです。
経理入力はただの作業であり、コンサルの時給換算の価値を考えれば、自分でやるほど損をする業務です。
本業を伸ばしたいなら、
記帳や領収書整理は外注し、時間を「提案・リサーチ・顧客対応」に振り向ける方が確実に事業は伸びます。
では、どのタイミングで税理士を入れるべきか?
コンサル独立者に最も多い質問が「どのタイミングで税理士を入れるか?」です。結論から言うと、独立と同時、または初受注のタイミングが最も合理的です。
初期設定が一度狂うと後で直すのが大変
会計科目、源泉徴収の扱い、消費税区分など、最初の設定ミスは後で修正に膨大な手間がかかります。
長く続く「仕組み」を初期に作るべき
請求、領収書、通帳の管理、クラウド会計の導入など、土台は早めに整える方が負担が少ない。
月次で数字を見れると経営判断が早くなる
コンサルは「どの案件を増やし、どれをやめるか」が利益を左右します。数字が見えない状態では正確な判断ができません。
失敗しないための現実解は、クラウド × 顧問で全てを一本化する
独立1〜3年目のコンサルに最も合うのは、クラウド会計 × 税理士の月次サポートです。
やることは“明細の共有だけ”
クラウドなら通帳・クレカのデータをインポートできます。 残りは領収書や明細を共有する程度。
記帳はプロが対応する
二重計上、科目の誤り、源泉徴収の計算ミスを防げます。
将来的に自計化したい場合もスムーズ
クラウドを使用していれば、後から自社で入力したい時も移行が簡単。
決算までワンストップで対応できる
創業1年目の社長にとって、決算・確定申告の不安は大きい。毎月サポートがあれば、決算の負担が激減します。
まとめ:コンサル起業は“仕組み”がある人が勝つ
コンサルで成功する人は、実は「専門スキル」だけで勝っているわけではありません。
- 入金管理
- 経費整理
- 税金の把握
- キャッシュフロー管理
- 決算準備
このあたりの仕組みを整え、本業に時間を集中させている人が勝ちます。独立して自由になるためには、「自分で全部抱え込む」から抜け出す必要があります。
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